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院長の想い
医院方針
近所の知人のような間柄で、親しみを込めた診療を大切にしています
当院では、患者さまのご意向を尊重し、生活環境にも配慮した治療方法を選択する方針です。お年寄りの診療は、医療従事者だけでは成り立ちません。そのため、地域の調剤薬局、介護施設、ケアマネージャーなど、他職種・多職種の方々とも情報を共有し、力を合わせて患者さまをサポートできるよう力を注いでいます。
地域には、ひとり暮らしの高齢者や、老老介護の家庭もあります。そのため、休診日や診療時間外に困ったことが起きた時、すぐに連絡がとれるよう、留守電を設定しています。なお、訪問診療中の患者さまや緊急性を要する可能性のある患者さまには、事前に携帯電話の番号をご案内するなど、24時間対応できる体制をとっています。治療に際しては、フランクなコミュニケーションを大切にし、患者さまが何に不安を感じているのかを丁寧に察し、一緒に病気と向き合っていきたいと考えています。
私について
老年医学を学ぶことを通して、医療と介護の連携の大切さを痛感しました
老年医学を究めようと決めたきっかけは、名古屋大学医学部時代に尊敬していた葛谷文男先生が、初代老年内科教授になられたことです。葛谷先生からは懇切丁寧なご指導を賜り、また、長野県から多数輩出された、老年医学の権威の先生方と交流する機会にも恵まれました。そうしたご縁があり、また、この地域の現状を考えると、老年医学はこれからさらに必要とされる領域だと思い、今にいたります。
勤務医時代には、老年医学の中でも特に脂質異常症や動脈硬化の診療に力を注いでいましたが、結局は内科全般に関わってくるため、包括的な判断が必要になります。そのため、「日本老年医学会認定 老年科専門医」のみならず、「日本内科学会認定 総合内科専門医」「日本循環器学会認定 循環器専門医」の資格を取得し、現在は幅広い領域の診療に対応しています。
また、飯伊県域内で進んでいる医療用ICTの導入・普及にも貢献しています。それは、ある末期がんの患者さまの在宅療養を担当した経験が、私にとっても、関わった多職種の方にとっても、大きな契機になったと確信しています。医療ICTを通じて私が瞬時に対応・連携・情報共有している様子を、ケアマネージャーさまがタブレットを使ってご家族にお見せしたところ、大変心強く感じてくださりました。「在宅医療への不安が和らぎ、勇気が涌いた」とご家族が言っておられた、とケアマネージャーさまから後日伺い、意を強くしました。
こうした経験から、患者さまやご家族が、末長く健康で幸せに過ごせるようお力添えしたい気持ちが強くなり、医療、看護、介護、福祉といった、多職種の方々との連携強化に力を注いでいきたいと思うようになりました。
患者さまへの思い
「顔の見える関係」を大切に、日々の健康管理を支えられれば幸いです
地域の皆さまが健康面で困った時にいつでも相談できる、身近で頼りがいのある存在でありたいと願っています。そのため、病気や治療について説明する際には、専門用語を控え、内容がしっかりと伝わる言葉を選ぶよう努めています。近年、インターネットから医療情報を取得する方も多いかと思いますが、中には医学的根拠のない情報に惑わされ、過剰に不安を感じてしまっている方も見受けられます。そうした方に対しては、診療内容に納得していただき、気持ちが和らぐような説明を心がけています。
また、介護や福祉といった分野に従事する方とも対等に意見を交わせる関係を築き、しっかりと連携していきたいと考えています。さらに、医療の現場だけでなく、地域住民のひとりとして自治会の行事や祭事にも参加し、皆さまとふれ合う機会を大切にしています。
現在、薬剤師会のご尽力により、医療ICTを通じて調剤情報が全面的に共有される環境が整いつつあります。引き続き、地域一丸となって、皆さまの健康を見守る体制をいっそう強化していけるよう力を注いでまいります。